- 施術後の反応例
予防医学であるアロママッサージですが、疲れや不快症状が出る前に予防として施術を受けるというよりは、どうしようもなく疲れが溜まってから、駆け込み寺の様にマッサージを受けに来る方の方が多い様に感じます。
そんな方の中で時々、マッサージを受けた後に、どっとだるさが出てしまったり人によっては頭痛や発熱をするケースなども見受けられるそうです。(当店では発熱などはまだありません。)
左図を見ながら好転反応について簡単に考えてみましょう。
左側のコップは、液体の中に疲労物質や老廃物が溜まって
いると考えて下さい。
その液体を棒でかき回すと右側のコップのように、よどんだ
液体になります。
人体は、約70%が液体なので手技によって押したり、引っ
張ったり、捻ったりすると、身体の中では左側の実験のよう
な状態になると思います。(仮定)
特に慢性的に疲れる人や具合が悪くて代謝が衰えている
人は、身体の中に老廃物が溜まっているので手技によって
刺激を与えると回復過程に反応が出るときがあります。
今回は、そんなマッサージの後に起こる好転反応についてお伝えしたいと思います。
好転反応とは
「身体が良くなろうとして働き出した際に出るデトックス(排出)症状」
施術を行った結果、鈍っていた機能が動き出し一時的に体調の変化、反応が現れる場合があります。
硬くなった筋肉が緩み、血液やリンパの循環が良くなり、体がバランスを取り戻しながら回復に向かう浄化のプロセスなのです。
出てくる毒素は新しいものからで、身体の深部に溜まっている古い毒素は後から出てきます。
長い間薬を飲まれていた方、慢性的症状をお持ちの方、添加物の多い食事をされている方、肉や脂肪分の多い食生活の方
は反応が出やすいと言われています。
好転反応は、全員に出るわけではありません。
全く出ないか、出ても気にならない程度の方が多いです。
(それでも身体はちゃんと変わります)
体がだるくなる
コリによって血液の流れが滞っていたところに血液が流れ出すため、細胞に栄養が行き渡ります。
それによって、今まで感覚が鈍くなってしまっていた神経細胞が正常に働き出す事によってだるさを感じるようになったと思われます。
コリ固まって動けなかった筋肉が動き出すため、翌日頃からだるさを感じることがあります。
熱が出る
冷え性の人や体温が低い人、体内にウイルスがいたり、肝臓や腸、腎臓の機能が落ちているため、体内にウイルスが共存している人に見られます。
施術をすることで自然治癒が働いてウイルスをやっつけようとする為に熱が出ると言われています。
筋肉痛 筋肉がつる 関節の痛み
体の癖や使い方によって筋肉にコリが出来上がり、それによって骨格のバランスが崩れてしまいます。
施術を受けることでゆっくり内部からコリがほぐれ出し、骨格が正常に戻っていく過程で起こる場合があります。
古傷が痛む
捻挫や骨折をすると、その周りの筋肉が骨を守る為に、瞬間的に筋肉が収縮します。
その後、長い時間をかけて徐々に筋肉は緩んでいきますが、骨の周りにコリが残っていることがあります。
施術によってそのコリがほぐれ、神経が正常に働き出すため、鈍い痛みを感じる場合があります。
尿が多くなる、濃くなる、匂いが強くなる
全身の血液やリンパの流れが正常隣、乳酸などの毒素や老廃物を排泄する機能が高まり、尿が多くなる事があります。
蓄積された毒素、老廃物が排泄されることで尿や汗の色が濃くなったり、匂いが強くなることもあります。
吹き出もの ニキビ 蕁麻疹など
血液が滞っていた部位の老廃物を皮膚を通して排泄する場合に、その部分から吹き出ものがでることがあります。
皮膚から老廃物が出る場合、体中が痒くなり、時には蕁麻疹が出たり、痛みを伴う場合もあります。
胸の詰まり
猫背の人、普段から姿勢が悪いひとは、胸が閉じ詰まっている状態になっています。
コリがほぐれて姿勢が整っていく過程で肩が落ちていき、胸が開くため、胸が引っ張られて詰まる感じがする場合があります。
頭痛
血行が良くなり、特に首こりが強かった方は頭への血流が急激に良くなり、一時的に頭痛を感じたり、肩が落ちることで後頭部や首の後ろが引っ張られ、重だるい感じになることがあります。
好転反応は2〜3日すると出るものが出てしまうことで症状は良くなりますが、人によって数日続くこともあります。
好転反応が強く出るほど身体に不要な排泄物を処理できない状態に陥っていることになります。
間隔を空けずに継続することが、より身体の回復、体調改善につながります。
好転反応は、身体が酷く疲労している、日ごろから血流が悪い等の不調の反動です。血液に流れた老廃物が尿として排泄されるまで2日ほどは倦怠感が続くかもしれません。しかし、その時期が終わると身体は楽になります。
しかし、根本的な解決にはなりません。炎症などの熱や腫れが引いているようなら、温め血行を良くした方がよいでしょう。
好転反応時の対処方法
好転反応は、「血行の促進」「老廃物の血液排出」により起こります。身体を温め、冷やさないようにしましょう。老廃物を再び固めないよう、ぬるま湯等で水分摂取を行いましょう。
その他、このようなこともあります。
〇排出の役目として
- 尿量の増加
- 汗
- 便の量
- のどの渇き
症状が出た場合は、たっぷりと水分(ノンカフェイン)を取り、老廃物をしっかり出すようにしてください。
ゆっくり休んでいただいて、次の日(長くても2~3日)には体が軽くなります。
- 血行が良くなる結果
- ぽかぽか
- かゆみ
- 寒気
- リラックスすることで(低血圧になる)
- 眠い
- 胃が重い
- 頭痛
- 疲労感
老廃物が排出される事で、体調が良くなったと終わらないでください。継続が大切なのです。老廃物は、毎日少しずつ沈着し血行不良の原因となります。テレビを見ながらでも構いません。日頃気を付けましょう。
繰り返すと・・・
1.「浄化作用」 による好転反応
血液やリンパの流れが活発になることで
体内に蓄積されている有害物や不要物を排出しようとする「浄化作用」が働きます。
・汗、涙、鼻水、くしゃみ、せき、げっぷ、などが盛んに出る(施術中に起こることが多いです)
・強い眠気、だるさ等の疲労感(水泳など全身運動を行った後のような感覚)
・盛んな排尿、大量の排便、匂いの強い尿や便
・生理の経血の量が増える、固まりが出る、色が黒っぽい
・発熱
・湿疹、吹き出物
2.「新生作用」 による好転反応
( 病的レベルで症状の重かった方に、この反応が出ることがあります。全員ではありません )
次に、細胞を綺麗に蘇らせる「新生作用」が働きます。
免疫力が増し、自然治癒力が働き出してきたので、悪い箇所がどんどん修復されます。
好転反応の中でも、最も強い反応が出ますが、
この時期は少食にしてケアを継続して受けてください。
・吐き気、頭痛、胃痛、腰痛、肩・背中その他の痛み
・もともと問題のあった所が、一時的に更に悪化するような症状
・高血圧の人は、一時的に血圧が上がったり、糖尿病の人は、一時的に血糖値が上がります。
・アトピーの人は、一時的にアトピーの症状が強く出てきます。
よくあるのは、3.4回目位までは受けるたびに身体が変わって喜んでいたのに、5回目はあまり良くなった感じがなく、その後、以前の症状が出てきて「やっぱり効果がないのかも?」と心配になる方がいます。(何回目でどうなるかは個人差があり、好転反応が出ない人もいます)
しかしこれは「新生作用」による好転反応であり、この時期を乗り越えた後に、グンと体調が良くなっています。繰り返す回数やその重さは、身体の中に排出すべき不要物がどれだけ溜まっているか、によると考えられます。
また、心身にかかる負荷や原因が、日常にあり続ける場合も、好転反応を繰り返します。
免疫力・自然治癒力を上げるには、デトックス(排出)が必要
ここに挙げた好転反応は、
健康な人間であれば、施術を受けていなくても、本来自然に起こるものなのです。
すなわち、自然治癒力が充分に備わっていれば
身体の不調の原因になっている体内の有害物・不要物を排出しようと、身体は働きます。
風邪をひいたら熱を出して、ウィルスを排出する。
腐ったものを食べたら、吐いたり下痢をして排出する。などです。
しかし、免疫力・自然治癒力が低下していると、
身体に取り込んだ有害物・不要物を(汗、尿や便などで)直ぐに排出できず、溜め込んでしまいます。
そして身体のダルさや痛み(肩こり、腰痛、湿疹など)として、少しずつでも排出をしていきます。