アロマテラピーとは

このエントリーをはてなブックマークに追加

”アロマテラピー”という言葉は1930年ごろ、フランスの化学者ルネ・モーリス・ガットフォセが実験中の事故でやけどを負い、その際ラベンダーの精油を用いて効能を自ら体験したことが始まりとされています。

そのガットフォセにより造語された言葉です。

アロマテラピーという言葉はなくとも、人類は太古の昔より植物の力を利用してきたといわれています。

  • B.C.3000年頃のエジプトでは、ミイラ作りのためにミルラなどの香木を用いていました。

  • クレオパトラはシーザーやアントニウスの心をとらえるため、香料をふんだんに利用しました。(バラの香水風呂に毎日入り、オリジナルブレンドの練り香水を体中に塗るなど・・・)

  • 新約聖書には、イエス・キリストの誕生を祝うため、東方の三賢人が黄金・乳香(フランキンセンス)・没薬(ミルラ)をささげたというエピソードが記されてあります。

  • 古代ローマでは、皇帝ネロはバラ好きで有名で、香油を体に塗らせたり、部屋に香りを満たしたり、公衆浴場では公衆衛生と楽しみを兼ねて一般市民にも香油などの香りをぜいたくに使っていたそうです。

フランスの軍医であったジャン・バルネは、第二次世界大戦に従軍した際、負傷した兵士に精油(ラベンダーやティーテゥリーなど)から作った薬剤を用いて治療を行いました。

これを機にフランスでは精油を薬として用いる方法が研究され始めました。

一方イギリスでは、マルグリット・モーリーが提唱した精油を植物油で希釈してマッサージする方法を実践しました。

そして、フランスでは内服や薬理作用重視のアロマテラピー、イギリスでは個人的な処方で精神と肉体のバランスを正常化するアロマセラピーが主流となっていきました。

日本ではイギリス方式が多く、ホリスティック(全体的・包括的の意)な観点で行う自然療法が行われています。(日本では精油は雑貨扱いです。内服は認められていません。)